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どうします?

––– とりあえず屋上行ってみましょうか。

良いですね。あ、でもスズメバチが往来しますだって

––– ええー!

良い季節の時はね、学生とここでお昼食べたりしましたよ

––– 良いですね…!新研究棟の屋上もあるじゃないですか。あっちはしっかり鍵しまっててダメだったんですよね。

ああ~!そうかあ。行ってみたいですね。ここは眺めがいいからねえ。

 

流石にやっぱり長い時間は…眩し~!!戻ろう!!

––– 戻りましょう!

水分をね。(プシッ)

––– 好きですか、レモンの炭酸水。

炭酸水はねえ、日本にいる時はあんまり好きじゃなかったんですけど、フランスに留学してから好きになりました。やっぱりあっちは乾燥してるでしょう。乾燥してるとこではこういうのを欲するようになるんだなって。

––– 日本はじとっとしてますからね。

そうそう、日本は麦茶とかじゃない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、矢印が書いてある。これは、総基礎関連?

––– お、総基礎ですねえ。

総基礎、楽しかった?てか何年入学?(獣道を登る)

––– 私19年です!楽しかったですよ~

19年か、じゃあそれ私もちょっと参加した代だね。私L1教室で昔話のレクチャーした覚えがあるんだけど

––– うわ、懐かしい!覚えてます!そうですそうです

 

あそこ実がなってて、その実でタルトを作って食べる総基礎のグループがあって。一回お茶会に呼ばれました。

––– ええ~!

あ、ほら落ちてるじゃん。これなんだ?何の実だ?

––– 何だこれ…レモンじゃないですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

––– (2019年総基礎の)昔話のやつ面白かったです。あの、何でしたっけ、木が出てくるやつ。

ああ、ねずの木?

––– それです!私はでっかい木を作ってました。

先生たちが持ち寄った昔話をね。それも一種のアダプテーションですしね。

––– あ、そうですね!

 

––– 先生のメインの研究がアダプテーションなんですか?

そうですねえ、ここ数年アダプテーションやってます。それまではゾラの語りの研究をしてました。語りの中の、先説法っていう、先に言っておく技法とか。

––– あ、予告ですか?比較文芸論で聞きました!

そう予告。予告は初読の時にはサスペンスをかきたててくれる。けれど、それでは再読の時には効果がないんじゃないか?と考えるようになりました。そして、何回でも読みたい!と思わせ、再読を促す布石という手法を研究するようになって。そのうちにアダプテーションに向かいました。そしてそれがうまいことうちの学生さんのニーズに合致した。言語情報を視覚化する、というのもアダプテーションのひとつだからね。

––– ああ、確かに。

反対もあるんだけどね。

––– 視覚情報を、言語化するんですか?

そうそう。ノベライゼーションとか。視覚を視覚にするのもあります。

––– 視覚を視覚に…

例えば、漫画をアニメにとか、映画を舞台化する、とか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

––– 廃棄場に来ました。

暑いところにまた来たね。あそこ営業中ってなってるのは何だろう

––– あ、知りませんか?

知らん。

––– 美術学部購買です!

前小ギャラリー前にあったやつかな。引っ越し前に楽しい発見。

(購買のスタッフさん:こんにちはー)

こんにちは~ここに引っ越してたんですね。

(3年くらい前にね~)

そうだったんですね~私、産休と育休で2年くらいいなかったので。ようやく…発見できました。

––– 割引してもらえるんですよね

(そうそう)

じゃあ娘になんか買って行こうかな

(向こうにあった時はよくこられてたんですか)

いや~私、学科の教員なので…でもあるのは知ってたので、いつの間にかなくなった~と思ってたんですけど。また鉛筆とスケッチブックを買いにきます。

(お待ちしてます(笑))

 

 

いや~、暑い、やっぱり、帰るか!散策も楽しいけど。写真的には?

––– バッチリです。

池の前を通って帰るか。お、これ、総基礎?大きいね、グループワークかな。

––– 聞いてみます?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総基礎、これって第何課題なんですか?

(第四課題です)

おお~

––– おお~

じゃあ最終?そうなんだ、早いね。いつ締め切り?

(来週いっぱいです。)

早めに終わる感じなんだね。いいねえ。

––– いいですねえ、私の時ギリギリまでやってましたからね。

ね、ギリギリまでやってたよね!

 

––– 最近ここら辺すごいんですよね~

人がいる風景もいいもんだね!

––– 最近全然いませんでしたもんね。

コロナが終わりつつあるのかなとも思えるね。

––– うお、ここら辺すごいですね。

楽しそう~聞いてみるか。これ、総基礎ですか?

(はい!)

なんて言うテーマなの?

(いどころっていうテーマで)

いどころ。ふ~ん

(グループ制作で、各班材料は抽選で。それをメインに使うんです)

––– へえ~!いいなあ!楽しそう!

もう一回総基礎、やりたい?

––– い、いやあ~(笑)

(笑)一回でいいかなみたいな?

––– そうですね(笑)

 

 

 

––– 授業で、他の大学と京芸でちょっと変えられてることとか、工夫してることとかはありますか?

この大学の前は商科大学にいたんですけど、商科大学の人たちって結構ゲームが好きで現実的。抽象的より、アミューズメント的に。なので、ゲームをたくさん取り入れた、コミュニケーション第一の授業でした。現地に行った時にすぐ使える表現から教えてたりしましたね。京芸に来てからも初めの方は、同じようにゲーム取り入れてやってたんですが、楽しいって言ってた人が次の週から来ない(笑)あ、この大学はその場の楽しさが全てではないんだと思って。内面に向かっていくというか。フランス語の仕組みとか、言葉のかつての形とか。蘊蓄とか、言語の根源的な部分がここでは面白がられるんだと。なのでそんなふうに変えていきました。小テストも、やりたいか聞いたらやりたい人が多くて(笑)真面目やなあと思ったんやけど(笑)中間テストと期末テストの2回で成績を決められるのが怖い、日々積み重ねて平常点を積み上げたい人が多いんでしょうね。なので、地道な方向に戻りました。

 

 

––– 京芸の教育の中で、こうありたい、こういうことをやっていきたいということはありますか?

京芸において学科の授業っていうのは、空気みたいに、あるかないかわからないけど必要なものでありたいと思っていて。実技の授業が食べ物みたいに、目に見えて血となり肉となるのとはちょっと違う。でも知らない間に必要なものとなる存在でありたいから、皆さんが求めてるであろう理論とか、仕組みだったりを教えるんだけど、芸術分野と、他のさまざまな分野のコネクションを作る手助けをしたいですね。基本的には自分で見つけてもらう方が楽しいし、ためになると思うんですけど、たまにその助けをする。その手段としては、私が知ってる人で実際に違う分野で活躍してる人を呼んできて、私と2人で話しつつ、違う分野同士の結合のシミュレーションを見てもらうこと。

––– 私はそういうの欲しいので、してくれそうな先生がいるだけでもありがたいと思います。

今までも、映画監督とか舞台の人とか呼びましたね。一年に1人くらい呼べればいいなと思います。去年の総基礎ではフードコーディネーターを呼びました。

––– え~!面白そうですね!

自分で発見するのが大切だと思うので、サンプルとしてね。あとは学科教員同士のユニットを、しっかり動かしていきたいですね。京芸の学生さんたちの根源を考えたいっていう欲求を、一緒に探求しましょう、という。

––– 分野が違っても、探究してる人がいるという環境は、学びの場としての深みを与えてくれる気がします。

その通りだと思いますし、そういった別分野のアプローチの仕方から学ぶことも多いと思います。いろいろ知って作った方が、作品制作も厚みが出る気がしますしね。

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中村先生の研究室の中で、一番高価らしいゾラの作品集。

先生

共通教育/
   フランス文学

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